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お悔やみのお花の基本マナー

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●通夜・葬儀の参列者は花は持参しない
 あらかじめ用意するイメージはやはり厳禁、通夜に花を用意するのは逆にタブーです。
 なので、訃報を受けた際にすぐに花の心配・・・は スタンド花を出す際以外は不要です。
 斎場は花の受け入れを拒否していることも多いので、斎場に花を届けたい場合は前もって斎場に確認を取りましょう。



●葬儀に花輪(スタンド花)を出す場合は
 葬儀会場に並べる花輪(スタンド花)は、勤務先・会社関係の取引先・学生時代の同窓生など、親族のほか、法人・団体が用意します。
 友人個人で出す必要はありません。(中には、友人一同で用意する方もおられますが)

 地域によりますが、1基:花が1段の場合 15,750円~ 花が上下2段の場合 21,000円~が一般的です。

 花輪(スタンド花)には地域によってかなり大きな違いがあり、寸法、使う花、並べ方等の決まりがとても多いです。
 そのため、基本的に「斎場を通して」依頼をするようにしましょう。
 斎場外の花屋さんに依頼する場合も、「常時その斎場の花を受け持っている花屋さん」を探したほうが良いでしょう。



●基本的には、「初七日~四十九日までの間」に、白いアレンジメントを贈る
 花束は、包みを解いて、花瓶を用意して、活けなくてはなりません。
 ご家族にそのような時間や精神的なゆとりがないことを、忘れないようにしましょう。

 基本は「四十九日まで白1色・バラの花はダメ」(花屋さんではこれを『白あがり』といいます)

 花の種類は、バラ以外なら問いません。最近は洋花、菊も洋菊(マム)が人気です。
 最近は、バラの花を悪意なく入れる花屋さんもあるので確認したほうが良いでしょう。
 ただし、近年では、「ご家族を慰める気持ちを贈りたい」ときには、色を入れることも多いですし、
 「バラ葬」などの葬儀の自由化ともに、「故人が好きだったならバラもよし」とする傾向も。
 親しいご友人宛てであれば、慣習にこだわらず、「残されたご家族が嬉しく感じられるもの」であれば良いでしょう。
 逆に、社用など、遺族の事情や故人の好みが不明な場合は、「慣習通り」にのっとっておきましょう。



●法事・命日の花は前日までに贈って
 法事や命日の場合、ご家族はお寺やお墓での法要、親族の集まりなどで出かけている場合が多いです。
 前日までに、「忘れていませんよ」という気持ちを贈りましょう。
 同様に、お盆やお彼岸に贈る場合も「入り」前までに届くようにしましょう。



●法要の際、親族がお寺に飾る花の場合
 葬儀と違って、ご家族が自分で用意しないといけないのが法要のお花。
 お寺で行う場合は、まず、「どんなものがよいのかお寺に確認」をしましょう。
 寺によって、用意されている器や、通常の花の位置は異なります。
 「そのお寺での法要」にピッタリになるように、花屋さんに依頼する前にお寺に
 サイズやかたち・数 といった仕様を聞いてから、花屋さんに頼みましょう。

 なお、法事の際にお墓に持っていくお花は、普通の仏花で構いません。
 ただ、いわゆる"仏花"として売っている束では、ちょっと小さくて寂しいです。
 法事の場合は1束1500円~2000円くらいでちょっと豪華に作ってもらいましょう。
 「法事のときにお墓に供える仏花を作ってください」と頼めば大丈夫です。



●名札・カードの書き方は?
 お供え・お悔やみの場合、花には「のし」ではなく、「用途のみ」または「差出人のみ」を名札に書くのが一般的です。
 以前は「薄墨で書く」のが定説でしたが、最近は特に薄墨でなく、普通の墨で書くことも多いです。
 書き方には地方性がありますので、地域の花屋さんに確認を。
 
1."御霊前"・"御仏前"・・・「用途」のみを書く
 ご自宅に届ける場合など、差出人が花についていなくても明確な場合。
 お骨がある間は「ご霊前」四十九日を過ぎたら「ご仏前」が一般的。

2."差出人の名前" のみを書く
 斎場・寺など、ほかにも花が届くと予想される場合は、お供えであることは明白なので「どれが誰からのものか」を知らせるために、差出人の名をつける

3.メッセージと差出人の名前を書く
 ひとこと伝えたいときのほか「型どおりでないものを贈るときは、それを選んだ理由」をカードで伝えるようにします。
 「赤バラを贈りたい」時などに、ご家族に誤解のないよう、「○○さんが大好きな花だから、寂しくないように」など、「マナーは知っているけど、敢えてこれを贈ります」という気持ちを伝えるために書き添えたほうが安心です。



   日比谷花壇